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ジェノサイド | 高野 和明

ジェノサイドの表紙
ジェノサイド | 高野 和明

高野和明さんの小説「ジェノサイド」を読んだ。

感想※ネタバレ含む

怖くも難しくもないふつうのエンターテイメント小説だった。ハリウッド映画の原作を読んでいるような感じの。

僕の感想では面白さは及第点だった。
似た内容の作品と比べると、パラサイトイブよりは面白いけれど虐殺器官には及ばない。

Amazonレビューで、作者のイデオロギーが反映されて超邪魔との意見がたくさんあったのを見た。僕は途中まではそんなことは気にならなかったけれど、最後の最後で一線を越えられた。
味方の天才若手リーダが超天才科学者に対して、駅のホームに転落した他人を助けるという行動は人類の進化と呼べるのではないかと言うのだけれど、これはもうこのセリフありきで物語が構成されたと思わずにはいられない。
この作者どれだけ韓国人のことが好きなのだ。

最後は進化した人類が不慮の交通事故で死んでしまうエンドではないかとはらはらした。この小説の中で一番はらはらした。けれど結局みんな助かった。病気の子供もみんな助かり、ハッピーエンドだ。よかった。

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